宇検だより– category –
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ウォーキング はウォッチング
知り合いの勧めもあって、ここ数年、昼ごはんのあとのウォーキングを心がけている。街なかをおよそ1時間、歩数にして7000歩ほどだろうか。子どものころは、食べた後は静かにして動くなと教えられたが、動く方が体に良いとの最近の医学常識である。医学常識... -
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ウクライナ、ロシアの青い空
ロシアとウクライナの戦争が始まったのは2022年の2月24日だが、たまたま見つけた2021年12月31日の新聞の投書欄に、ウクライナ人の母を持つ日本の小学生が、夏休みに母親と一緒にウクライナのドネツクに旅行したときの文章が掲載されていた。ドネツクでの楽... -
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台風10号余話
台風10号が鹿児島に上陸し九州を縦断そして西日本を横断していった。 南の国の人間にとって、毎年やって来る台風は避けることはできず、生活の一部とも言える。突然発生する地震と違って台風は南の海から徐々にやって来る。虎視眈々と近づいてくる。人々は... -
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片づけ下手 座右の銘は、いくつになっても整理整頓
なんの自慢にもならないが、片づけが下手である。部屋の中はモノが散らばって雑然としており新聞も積み重なっている。最近の新聞ならまだしも数年前のものもある。古新聞のすき間で愛犬ベリーが昼寝をしている。我ながら困ったものだ。 以前、職場の先輩に... -
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梅雨の晴れ間
鹿児島市の自宅には、友人からもらったデジタルの卓上時計があり温度計と湿度計が備わっている。気象台の発表ほどの精度はなくても生活の目安として重宝している。 梅雨の晴れ間の月曜日の朝。雲の合間から青空がのぞき始めている。時間が経つにつれ気温が... -
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「アレはどこへ行った」症候群
同窓会で久しぶりに再会した女性が「米びつの中から、前の日に失くした財布が出てきた」と告白した。「財布が米びつに勝手に歩いて行くはずがない。これは間違いなく人間のほうの落ち度だ」と一同大笑いしたものだったが、最近のえびおじさんは他人のこと... -
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ヤギさん
道路脇の月桃の花が開き始めている。うつむきかげんに楚々とたたずむ姿に今さらながら好感が持てる。空はやや曇りがち、湿り気を帯びた南よりの風が強く吹いてきた。5月21日(火)に奄美と沖縄地方は梅雨入りした。いつもより少し遅い。これからひと月ほど... -
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春を想う
お昼どき、うどん屋に並んで待っていたら、後ろにいた4~5歳くらいの女の子から「じいちゃんは〇〇〇にするの?」と話しかけられた。〇〇〇は聞き取れなかったがメニューのことだったのだろう。その子は見知らぬ子である。当方、びっくりしたが、一緒にい... -
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津軽海峡冬景色
寒さがやわらぐこの時期になると、つい口ずさんでしまうのが「津軽海峡冬景色」である。厳冬の荒涼とした風景は真冬に歌うのがふさわしいのかもしれない。しかし、それでは、年よりのえびおじさんは心身ともに凍えてしまう。思いを馳せるには今頃がちょう... -
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猫も聴いたラジオドラマ
鹿児島市と奄美大島の宇検村を毎月のように往復するえびおじさんだが、昨年の12月25日はどうしても奄美大島にいたかった。というのは、この25日は奄美がアメリカの統治から解放された日で、2023年(令和5年)は返還から70年になるのである。 奄美は戦後8年... -
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えびおじさんはギンナンおじさんでもあるのだ!
誰からだったかは思い出せないのだが、おもしろい言い回しを教えてもらったことがある。「手段が目的になったものを趣味という」である。 人の趣味はさまざまで、その定義も多岐に渡るに違いない。しかし、これはなかなか気の利いた表現で、これに倣うなら... -
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八月踊り
夏の喧騒が収まり宇検集落にも静けさがやって来た。暑さはまだ残っているものの涼しさも時おり感じられる。日が沈み山の端に月が現れた。一昨日が中秋の名月(9月29日)だったので今夜の月は少し欠けているはずだが、まだまだ、はち切れんばかりに黄色く丸... -
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夏の終わりに
いつもいつも通る夜汽車、静かな響き聞けば、遠い町を思い出す・・・♪ 子どものころの歌「夜汽車」である。この歌を聞くと、汽車の窓から暗闇を見つめている旅人の姿や、山の向こうの行ったこともない遠い町の様子を、子ども心にも思い浮かべることができ... -
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すぐ、やろう
今から50年ほど前、千葉県の松戸市役所に「すぐやる課」なるものが登場した。この珍妙とも思える名前は、決してスローガン的なものではなく実務を担う現実の「課」である。いったい何をするセクションかと当時はかなり話題になったと記憶する。 設立の目的... -
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新型コロナ闘病記 ?
粗野、頑丈にできているえびおじさんだが、遂にと言うべきか、やっぱりと言おうか、5月の終わりに新型コロナに罹(かか)ってしまった。これまで3年間、無事にやりおおせてきたのに、新型コロナが5月8日に5類に移行したことで油断してしまったようだ。確... -
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スケベムシの季節
数年前のことである。養殖場の屋外の作業場で仕事をしていた女性が「きゃあ!スケベムシが・・・」と叫んだのである。何のことかと近寄って女性に尋ねてみると、小さな虫が女性の耳の中に忍び込んできたらしい。妙齢<?>の女性がこのような言葉を口にし... -
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焼内湾岸道路
2023-04-20 東京湾に沿って「東京湾岸道路」という道路がある。交通情報などでよく耳にするので馴染み深いことと思う。片や、えびおじさんの住む奄美大島・宇検村にも湾岸道路が存在する。もっとも、こちらの方はえびおじさんが「湾岸道路」と勝手に決めつ... -
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ひねもすのたりと・・・
2023-03-30 3月13日からマスクが外れて、相手の顔をまじまじと見ることが多い。口には出さないが、「おお、この方はこんな顔だったのか!」と少し当惑する。当然、相手もそのように思っていることだろう。あらためて初対面のような挨拶を交わす。 子どもの... -
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白いばら
白いばら 今から50年ほど昔に「国境の白いばら」という歌があった。反戦歌である。 国境警備に当たっている年寄りと若者の2人の兵士が国境を挟んで仲良くチェスを楽しんでいた。あたりには野ばらが香っている。ある日、このふたつの国同士が戦争となり若... -
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昭和は遠く・・
2023-01-30 エビ詰めの作業をしながら伊東ゆかりの歌を拝借して「あなたが噛んだ小エビが痛い・・・♪」と呟いていたら、若い従業員から怪訝な顔をされた。50年以上前の昭和の歌である。小指を小エビと言い換えるシャレなのだが、彼らは、歌はもちろん、伊...