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海辺の放送局 エフエムうけん 

2025 9/30
2025年9月29日

人知れず、ラジオ愛好家<愛聴家>である。部屋の中では点けっ放しだし、外出の際もいつも持ち歩いている。枕元はもちろんのこと、防水型ではないのでさすがに風呂では無理だがトイレには持ち込む。大げさに言えば「No Radio、No Life」である。原点は、若いころの深夜放送に行きつく。勉強はそこそこに、関西からの深夜放送に毎晩親しんでいた。当時はフォークソング花盛りで特に関西のフォークソングが時代を席巻していた。おかげで当時の歌の多くは今でも歌える。いや、この時代の歌しか歌えないというべきかもしれない。遠く離れたところから飛んでくる電波に魅了されていた「えび少年」にとって、ラジオは行ったことのない大都会への誘い(いざない)でもあった。その頃は、それなりに多感?だったのである。一方で、ちょっとでもラジオ講座を聴いていれば成績も上がったろうにとの一抹の反省でもある。

宇検村にあるのは「エフエムうけん」である。宇検村の中心地・湯湾集落にスタジオがある。近くには港があり貨物船も出入りする。今年で創立15周年を迎えた「エフエムうけん」は、毎日24時間休むことなく電波を出している。周囲を山々に囲まれ真ん中に焼内湾を抱く宇検村にはおよそ1600人が住んでいる。電波は娯楽や情報を提供し村の人々を結んでいる。

朝、まだ暗いうちに否応なく目が覚めてしまうえびおじさんである。点けっぱなしだったラジオが鳴っている。深夜のJポップ番組が朝には島唄の番組に変わっていた。沖縄とともに奄美は「唄の島」である。全国的に有名な島唄に限らず奄美にはたくさんの島唄がある。恋の唄、生活の唄、別れの唄、励ましの唄・・・である。昔ながらの唄とともに現在でも新しい唄が生れつつあるという。

ラジオはもちろん耳で聴くものだが、島唄が流れると、ついラジオを手に取ってしまう。三味線のバチの力強いリズムを体で感じたいという思いだろうか。実際、その方が腹に音が入って来るような気がする。ひょっとしたら、島唄に限らず、音楽や声というのは耳だけでなく体ぜんたいで受け止めるものかもしれない。心なしか、勇気が湧いてくるから不思議である。

「エフエムうけん」を切り盛りしているのは事務局長の向山(むけやま)ひろ子さん。録音から編集まで何でも来いのスーパーウーマンである。つまり、1人しかいないので、やらざるを得ないということでもある<失礼>。

「エフエムうけん」は、独自の番組とともに奄美市の「あまみエフエム」や奄美大島北部の龍郷町にある「エフエムたつごう」さらには本土の「MBCラジオ」の番組も取り入れて、いわばハイブリッド放送局なのである。ラジオの果たす役割は、娯楽、教養、ニュースなど多岐に亘る。加えて「エフエムうけん」では、役場職員のトークによる行政情報が、毎日、放送される。また大雨や台風襲来時には大活躍する。まさしく地域密着の放送局である。

なにやら、おもしろそうな番組があった。地元の方言を語り継ごうという番組である。ユネスコ<国連教育科学文化機関>によると、世界には7000余りの言語があるが、グローバル化に伴って2100年にはかなりの言語が失われてしまうという。実は奄美の方言も「消滅危機言語」なのである。言語の消滅は文化の喪失でもある。危機感を抱いた地元の有志が14年前から番組を手がけている。

番組名は「1時間目 島ゆむィた」である。ただし「2時間目」があるわけではない。「島ゆむィた」とは「島の方言」という意味である。録音風景を見学させてもらった。

番組は、先生が生徒に「島の方言」を指南するという授業形式で進んで行く。先生役は、それこそ小学校の先生だった屋宮喜治(おくみや よしはる)さん、生徒役は宇検村役場職員の武藤力(むとう ちから)さん。屋宮さんは昭和15年(1940年)生まれ、武藤さんは昭和55年(1980年)生まれ。40歳の年齢差は方言への関係性もずいぶんと異なる。

屋宮さんによると、アメリカの統治下にあった奄美は昭和28年に日本に復帰したが、その後の奄美では「日本人として、誰とでも対等に会話のできる人間に育てなければ・・・」が教育方針だった。その結果、方言を使うことが禁止され、昭和10年代から20年代生まれの子供たちは満足に方言をしゃべれなくなり、さらに、昭和30年代以降に生まれた子供たちは、方言を聞いても、返事はできるが、方言で話すことはできなくなってしまったのである。

番組のテキストは屋宮さんが編纂した方言辞典である。番組では、方言をア行から順番になぞっていく。標準語の言葉を奄美の方言に訳すのである。今日はハ行の途中からである。

標準語 「弁当」 → 方言 「はんむェ」

標準語 「帽子」 → 方言 「ぶし」

標準語 「鳳仙花 ほうせんか」 →  方言 「たまくら」   

なんとなくわかるような方言もあれば、まったく想像がつかないものもある。生徒役の武藤さんは少し当惑気味でもある。次に、武藤さんが「鳳仙花」を題材にStoryを作って来てくれたので、これを方言に変換していく。

武藤さん 「この前、お弁当を持って、鳳仙花の花畑に行ってきました」

屋宮さん 「こねだ、はんむェむっち、たまくらぬ花ばてェーいじきょうた」

            <中略>

武藤さん 「鳳仙花の種は、実が熟すと少しの刺激でもはじけるので『私に触れないで』という花言葉を持っています」

屋宮さん 「たまくらぬ種や実は熟すィなィば、にャーリぬ刺激でんはじけりゅんかな『私に触れないで』ちいゅん花言葉ぬあっと」

このような調子で番組は進んで行く。スタジオは、方言と標準語の表情のギャップに、教える方も教わる方も笑いが絶えない。まるで、音楽のような方言である。標準語とともに方言も使えたらさぞ楽しいだろう。難しいながら、おもしろさも味わえるのだ。聴取者の中には、なつかしく聴く人もいれば異国の言葉のようだと感じる若者もいることだろう。

屋宮さんは「聴取者の皆さんが、わきゃ拙い(つたない)島ゆむィたば聴かれて、少しでも、それぞれの集落の島ゆむィたに関心を持ってもらえたらありがたい」と語る。また、武藤さんは「方言の習得はまだまだだが、この番組を通して後世につなげていけたら」との方言への思いである。

えびおじさんの好きな方言は「すゥっとごれ」だ。これは「なにくそ、負けるものか」の意で、宇検村さらには奄美の人々が自らを鼓舞する言葉である。

少し長くなってしまった。「エフエムうけん」は誰でも参加できる広場的な放送局だ。遊びに訪れる人も多く、近所の猫も「どんなぐあいかニャ~」とやって来る、海辺<港の近く>の放送局である。向山さんは「派手なことはできないし、プロがいるわけでもない。村民が作るラジオである。これからも素人の精神で頑張っていきたい」と抱負を語る。

そういえば、今年は日本のラジオ放送開始100年でもある。ラジオのますますの発展を祈念したい。  <えびおじさん>

「エフエムうけん」の局舎

手前 左から、屋宮さんと武藤さん。奥は向山さん。

局舎の玄関でまどろむ猫

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