2022-08-18
例年にも増しての酷暑である。以前にも書いたが、えびおじさんは小学校時代の夏休みの日記に「今日は30度に上がって暑かった!」と記した記憶がある。昭和30年代の日本の夏の暑さは、高くても28度か29度で、たまに30度か31度を記録していた。えびおじさんの同世代の誰に聞いても同様の答えが返ってくる。ところが令和の現在、30度から31度というのは涼しい部類に入る。30度がひとつの目安だったのはとうの昔で、このところ33~35度は当たり前、37度も普通になりつつある。たかが数度の上昇ということなかれ、人間の体温の1度の上昇は体に変調を来す。地球もその通りだろう、人類の文明の野放図さが地球を苦しめている。それが人間に跳ね返っている。
ところでラジオの若いレポーターは「温度計」のことを「気温計」と言う。昔は「温度計」「寒暖計」だったが、呼び方が変化したことも何か理由があるのかもしれない。気になるので調べてみた。それによれば「温度計」という呼び方は総称で、その中に分類があり「気温計」「水温計」「体温計」などが存在する。より緻密な表現にになったということなのだろう。
夏休みと言えばラジオ体操である。ラジオ体操の効用については前々回に書いたばかりである。先日、宇検集落の朝のラジオ体操に参加した。眠そうな目をこすりながら子供たちが集まって来る。昭和の光景と変わりないなと思いながら硬い体をほぐしていく。感心したことにラジオ体操第1だけでなく第2もやるのである。えびおじさんの頃は、第1だけしかしなかった記憶がある。だから第2は、ぎこちない。ところが、第2の方が、えびおじさんの体はより柔らかくなっていくような気がするのである。う~ン、こんなことなら小さいころからやっておけば良かった、と思っても、今やあとの祭りである。いやいや、まだ間に合うかもしれない。老いの志である。
子どもたちが出席のハンコをもらって帰る。眠そうな表情は吹っ飛んでしまい、すっかり遊びの臨戦態勢の面構えに変わってしまっている。もちろん勉強も。
健康だけでなくラジオ体操には地域のつながりを強める効果があるという。子どもたちとともに大人も参加して挨拶を交わしている。宇検集落は今朝も元気いっぱいである。
夏休みと言えば歯医者さんだった。最近の新聞によれば、ある著名な女性は80歳を過ぎた今も全部自分の歯だという。1日に5回は磨くというその方によれば、日本人は歯みがきにあまりにも無頓着過ぎるという。確かに、えびおじさんの子供時代を振り返ると歯磨きに不熱心だった。そのツケは、春休み、夏休みの歯医者通いとしてキチンと回ってきた。「歯は悪くなるもの」と一方的に思いこんでいたフシがある。
子供時代の歯みがきの不摂生が災いして今でも毎週のように歯医者に通う。しかし「苦痛」の代名詞だった昔の治療に比べると、現在の治療方法は格段に進歩していて痛みを感じることはまず無い。治療中に眠ってしまうこともしばしばである。先日も眠りに陥ってしまい歯科衛生士のお嬢さんに起こされるという不覚を取ってしまった。
痛くないということもあるのだが、椅子の具合がまことによろしいのである。あれは眠くなるようになっているのではないか、と、自分のことを棚に上げてしまうえびおじさんである。
かと思えば、歯科衛生士から褒められることもある。「この頃、歯磨きが上手になりましたね!」。学校でも家庭でも幼い頃から褒められるようなことのあまり無かったえびおじさんである。いくつになっても、些細なことであっても褒められるとうれしいものである。
一番下の写真は宇検集落のUさんの庭から望む夕暮れの山々である。正式な名前ももちろんあるらしいが、えびおじさんたちは親しみを込めて「ふたご山」と呼んでいる。なにやら、お尻の形にも似ているからおもしろい。
さあて、ビールの時間である。吞んで食べたあとは歯みがきだ!酔っぱらってしまって忘れていなければいいが。 <えびおじさん>