活車えび宇検養殖株式会社

宇検だより

「コト」返礼品

2017-07-18

奄美は順調に季節がめぐり、例年とほぼ同じく6月末に梅雨明けした。正確には6月29日である。以来、晴天続きで一滴の雨もない。そう言えば、今年の梅雨は雨の量が少なかったような気もする。夏は水不足にならないか少し心配だ。

雨が少ないためか夕陽がすばらしい。写真は宇検村の久志(くし)集落から見た夕焼け。正面の島は枝手久島(えだてくじま)である。有名なマニラ湾の夕陽と同じくらいの迫力だ? 私のカメラの腕がすばらしいわけではない。このような風景はふんだんにある。夕陽を眺めながら、黒糖焼酎をロックで一杯といきたい。その前に、まずは冷えたビールかな。

お中元の時節を迎えて、少しずつ車えびの注文をいただいている。中には、宇検村のふるさと納税で弊社の車えびを返礼品としてご指名いただいた方から、あらためてお中元用に注文をいただくケースがあった。ありがたいことである。

ふるさと納税の返礼品をめぐっては、その豪華さから、ちょっとした騒ぎになっている市町村もある。宇検村の場合は、そのような華美に走ることもなく、実にリーズナブルである。村特産の焼酎やフルーツ、フルーツの加工品が並び、最後に私たちの車えびが末席を汚している。

豪華な返礼品を期待している納税者からすると、宇検村の場合は少しもの足りないかもしれない。しかし、村を理解してもらうには、この等身大の対応はなかなか良いのではなかろうか。

そもそも、並外れてコストの高い返礼品は、本来の趣旨からすれば、国の言うように少し自粛すべきではあろう。しかし、一方で、人口減や財政難で苦しむ自治体からしてみれば、税収だけでなくPRや産業振興にも役立つこの制度を千載一遇の機会と捉えているのは間違いない。豪華な返礼品で耳目を集めたいという気持ちも分からないではない。

宇検村版で面白いのは「ダイビング」や「サンセット カヤック」などの体験型返礼品が並んでいることだ。時代の移り変わりとともに、モノ消費からコト消費への移行が言われる昨今、ふるさと納税の世界にもそれが反映されている。来年の世界遺産登録への話題やバニラ航空の関西線の就航などで、本土から奄美へのお客様が増えている。このふるさと納税の「コト」返礼品で奄美の自然を満喫する方もいるかもしれない。私が撮ったもう一枚の写真は地元の方の緑陰囲碁の風景だ。ひょっとして、「ふるさと納税で、ガジュマルの木陰での、囲碁、将棋、読書が楽しめます」というのがあれば、都会の方は珍しがって喜ぶかもしれない。夏の思い出にもなるだろう。

なお、前回紹介した、月桃のようなお嬢さんの取材は鋭意重ねており、まもなく紹介の運びである。

  枝手久島の夕陽

  宇検集落

ガジュマルの下での熱い囲碁対決

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