活車えび宇検養殖株式会社

宇検だより

2021-03-29

3月5日は啓蟄だった。地中の虫が目覚めるときである。人間たちもそろりそろりと活動を始める。春の暖かさはありがたい。年齢のせいか夏の暑さと冬の寒さがつらい。好きなのは春と秋。しかし温暖化のせいか暑い時期が長くなり春と秋が短くなっている。そのうえ雨の季節もあるから、過ごしやすい時期はほんのちょっとである。

自然に恵まれた国とは言うものの、最近は100年に1度クラスの大雨が毎年のように降ってどこかで災害を引き起こし、「超」がつくほどの強烈な台風がこれまた毎年のようにやって来る。「恵まれた自然」が少し過激になってきている。

暑さ寒さに耐性がなくなったえびおじさんは体のあちらこちらにガタが来始めている。齢を取ると、歯、目の順番に弱っていくという。3番目はよく知らないが。

ということで、このところ毎週のように歯医者に通っている。小さい頃は、春休み、夏休みに歯医者に通うのがえびおじさんの季節の風物詩だったが、今や、そんな悠長なことは言っておられない。長年の風雪<暴飲暴食と不摂生>に晒されてきた奥歯のいくつかは抜くか残すかの瀬戸際である。献身的な主治医は「残す努力をします」と高らかに宣言し、えびおじさんをほっとさせる。

最近の歯科の技術の進歩は以前とは比べものにならない。昔はなかったレーザー治療やインプラント技術は言うまでもなく、歯を削るときに、ガーッという音はするものの痛みはまったくない。子どもの泣き喚く姿はまず見られない。歯科衛生士の女性のあまりの丁寧さに眠りこけてしまったこともしばしばである。昔の歯医者は激痛を与える存在で、えびおじさんとは敵対関係?にあった。近ごろの歯医者は、どうやって歯を残すか話し合う良きパートナーである。

歯がいかに大切かは失ってみて初めて分かる。ちゃんと噛めないのはもちろんだが、ひどくなると体のバランスを崩して体調が悪くなってしまうという。体の他の部位に比べて歯や口の健康といったものに少々無関心だったと、今になって大いに反省である。

あるタレントがラジオで語っていた。「歯は治療というよりも予防が大切である」と、月1回程度の検診を訴えている。「全くその通り」と今さらながら納得である。鮫のように歯が何回も生え変わればありがたいが人間はそうはいかない。永久歯は一回しかないのである。結局、予防に金をかけたほうが長い目で見ると大いに安上がりである。えびおじさんは「歯は予防が大切!」の伝道師となって、近所の子供たちや母親たちに道端で話してかけている。

かつて何本か抜いたが、抜いた歯を見るといとおしくなってくる。数10年間、苦楽を共にしてきたのである。思わず、じっと眺めてしまった。実は保存している。えびおばさんはかなり嫌がったが。

それにしてもいつも感心するのは、長い年月で汚れてしまったえびおじさんの口の中を修理し掃除をしてくれる関係者<歯医者、歯科衛生士>の姿である。仕事とはいえ頭が下がる。時には歯を磨いてまでくれる。感謝感謝である。

口の中の掃除と言えば、おもしろい話を聞いた。えびの仲間のある種類は魚の体に付いた寄生虫を食べて掃除をしてくれるらしい。体の表面に限らず、えらの中や口の中まで入り込んできれいにしてくれる。その代わり、えびが巣作りをするときは魚が外敵からえびを守るという共生関係にあるとのこと。えびおじさんの車えびも仕込んでみるとするか?

歯に関してはこんな話もあった。えびおじさんの友人<男性>が、女性に「きれいなはだね!」と褒められた。「差し歯です」と応えて大笑いされた。女性は「きれいな肌ね!」のつもりだった。友人は男性にしては肌がきれいなのである。

さて、今年の夏の暑さはどうなるのだろう。新聞によると「温暖化対策をきちんとやらないと経済の発展も望めない」と経済界の重鎮たちがようやく本腰を入れ始めたようだ。短兵急に改善されるものでもなく時間を要することだろうが、春夏秋冬に美しい瑞穂の国がふたたび戻ってきて欲しい。  <えびおじさん>

3月中旬 奄美大島・宇検村は初夏のおもむき

ブロッコリーのような新緑

峰田山<みねたやま>から望む焼内湾

ユタカおじと山羊🐐

焼内湾の釣りイカダ

 

 

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