活車えび宇検養殖株式会社

宇検だより

耳が痛い

2020-12-26

いつの時代も年長者は若者の将来を慮って教訓を授けるものである。えびおじさんも子どもの頃に親からさんざん注意を受けた。

<済んだことは忘れて、次のことを早くしなさい>

鹿児島弁で「すんだことをゆな、さっのことはわからん、はよせっ」ということわざがある。方言はおおむね活字にしにくいが、だいたいお分かりになるだろう。「済んだことは言うな、先のことは分からない、早くしろ!」である。おそらく、鹿児島に限らず全国的にこういった言い方があるのではと思う。世の中、テキパキとした人間ばかりではないはずだから。

ところで、えびおじさんの知り合いの大学の先生によると英語圏にも同様の言い回しがあるという。曰く「The past is history. The future is a mystery. Hurry up!」である。鹿児島バージョンと同様に、意味するところは全くその通りだが、英文にすると急に品格がついたような気がするのは、えびおじさんが未だ抜きがたい舶来信仰に染まっているためだろうか。これを教えてくれた先生はジョーク<joke 冗句>が好きな人だ。ひょっとしたら、身近な鹿児島のことわざを英訳して若者を戒めたのかもしれない。

<少しずつ>

確かに早く対処することは大切だ。早く食べないと餅はカタくなってカビてしまうしドラゴンフルーツも花良治ミカン(けらじミカン)も腐ってしまう。あるコンサルタントが「仕事が遅い人は始めるまでが遅い、速い人は始めるのが早い」と言っていた。とにかく着手することが肝心だ。手をつけてしまえば、あとは自然と動いていく。時を待つことで何かアイデアが出てくるなら別だが、そういうことはまずない。むしろ始めることでステージが一つ上がっていく。

同時に大切なことは、まとめてやろうと思わないことである。少しずつ少しずつの気持ちが大切である。現在、喫緊の課題である年賀状がまさしくそうである。まとめて1日で書き終えようというのは難しい。数日かけて1枚ずつ1枚ずつである。その方がていねいだし気持ちも入る。学生時代、頭の良い友人は合間を見つけてはコツコツと研究・努力していた。えびおじさんは「まとめて組」だった。

<あとで>

「あとで」というのは「しない」ということと同じだ、と、親からこっぴどく言われたものだ。サラリーマンの別れぎわのあいさつの「近いうちに一杯・・・」に似ている。「近いうちの酒や」「今度、飯でも」が成就したためしはない。これは社交辞令なのだ。真に受けてはいけない。本気なら、そこで手帳を取り出さなければならない。

ということで2020もあとわずかとなった。相変わらず、これらの教えに対してはまだまだ発展途上である。もう少し、若い頃に強い気概を持っていたならばと思う年の瀬である。かろうじて、今年の年賀状書きの進捗はスムーズでホッとしている。<えびおじさん>

12月初旬 宇検村の隣の奄美市住用<すみよう>地区で マメ科の花と思われる

 

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