活車えび宇検養殖株式会社

宇検だより

タンカンの季節

2019-02-05

奄美にタンカンの季節がやって来た。2月1日に「タンカンへのはさみ入れ式」が行われ一斉に収獲が始まった。枝枝に鈴なりのみごとなさまはどうだろうか。まさしく「みかんの王様」である。昨年秋の台風24号の強風にも耐えた強者(つわもの)でもある。台風の影響で収穫量は少し落ちるとはいうものの味は上々である。

私はこの季節を待ちに待っていた。夏のドラゴン、春のタンカンである。奄美のタンカンの収穫はほぼ1カ月に亘る。私にとって、これからの1カ月間は、なにはさておき、タンカンなのである。おいしいタンカンを求めて、村内をさまようことになるだろう。そして、3月に入るころ、主産地は、奄美から300キロあまり北の屋久島に移る。以前、書いた「どちらがうまいか」論争の屋久島である。それこそ、食べくらべをしてみたいものである。中立の立場の審査員にお願いして。

写真は、ケンムンおじさん(中條森雄さん)の畑のタンカンである。中條さんが、この1年間、大事に育ててきたのである。グレープフルーツの名前の由来は、木々に、ぶどうの房のようにたくさんの実が成ることからの命名というが、このタンカンも同様である。

台風の影響で表面に少々傷がついたものもあるが味はまったく遜色ない。中身もきっちりと詰まっている。なんとなく誇らしげなたたずまいである。

タンカンを食べると春の訪れを感じる。私たち南の国の人間がりんごの木を見たことがないように、北国の方々にはタンカンはまだまだ珍しいのかもしれない。ご存じない方も多いようだ。皆さんにもぜひ味わっていただければ幸いである。

(文:えびおじさん)

 

 

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